八戸香太郎
THE THIRD CODE -
Another Kind Of Language
2024年8月20日 - 9月01日
11:00~18:00、月曜定休
私たちは日常的に、言語やボディランゲージなどを使って他者とコミュニケーションを取っています。言語は便利ですが、共通の言語がないと伝達が難しいというデメリットもあります。一方、ボディランゲージは、言語が異なる場合でも役立つノンバーバルコミュニケーションの一種です。さらに私たちは、第三番目の「コード」としてアートや音楽、スポーツやEスポーツなども共通の経験を共有できることを知っています。
書道は昔から文字や言葉を書くことで自己を表現してきました。また、文字や言葉以外でもコミュニケーションを図ることができるかという問いが長年試みられてきました。私にとって、それは線を引くことです。話すように踊るように線を書くことが私にとっての「THE THIRD CODE」なのです。
今回の展示は、そのような疑問を探求する中で生まれた実験的な作品です。来場者には、これらの作品を通じて感じたことを、さまざまな方法で私に伝えてほしいと願っています。
Description
Kotaro Hachinohe's calligraphy visuality
伝統的な日本の書道は、言葉や文字を書くことで自己表現を行う手段です。
「遅れてもやらないよりはまし」
言葉、文字、言語—これらはお互いを理解するために役立ちます。しかし、それが読めなければ単なる記号となり、理解は失われます。
たとえ言葉が読めなくても、たとえ読めたとしても、あるいは私の線が何も感じさせないとしても、もし私たちに共通のコードがあるなら、お互いを理解できるかもしれません。
ここでアーティストは伝統的な書道の技法を用いていますが、文字や単語を書くわけではありません。これが彼の「第三のコード」です。線そのものが彼の新しい言語となります。
展示作品
長沢郁美
1977年、八戸香太郎は日本の北の島・札幌市で生まれました。6歳の時、日本の書道の世界と運命的な出会いを果たし、シンプルな線が力強いメッセージを伝えることに魅了されました。19歳で伝統的な日本芸術の都・京都に移り、京都芸術大学で美術史を学び、2004年に修士号(Master of Arts)を取得しました。伝統的な書道の様式や技法を学びながらも、彼は書道の様々な形態での表現に挑戦し、独自のスタイルを築き上げました。
彼は漢字の線や点に焦点を当て、それらを芸術的な表現で強調することで、時代や言語の壁を越えた書道の新しい形を作り上げています。彼の作品は視覚的な鑑賞だけでなく、他の感覚でも感じ取ることができる独自の言葉が込められています。現在、日本国内で作品を発表しており、札幌と東京を拠点に活動しています。